要約筆記サークル「はばたき」の方が東葛城小学校に来てくださり、
聴覚障害や難聴のお話を聞かせていただいたり、要約筆記体験をしたりしました。
要約筆記とは…
聴覚障害者に対する情報保障の方法の一つです。
話の内容をその場で文字にして伝えるのですが、「話すスピード」は「書く(入力)スピード」より数倍も速くて全部は文字化できないため、話の内容を要約して筆記するので「要約筆記」といいます。
はじめに、当事者の方のお話を聞きました。
「いつもカバンの中にメモ用紙とペンを持っていて、何かあれば紙に書いてくれるととても助かる。」
「スマートフォンが登場したことで、文字で話すことができるようになり、本当にありがたい。」
「補聴器を耳につけていると、聞こえていると思われている人も多いですが、ほんの少し聞こえているだけなので前から話してもらえると助かる。」
「要約筆記のサークルでは、話している言葉を、話のスピードで書いてくださるので力を入れずホッとできます。」
家に訪問者があったときに、光や振動で知らせてくれる便利な道具も紹介してくれました。
続いて、要約筆記体験です。
「1月8日は3学期の始業式です。持ち物は筆記用具と上ぐつです。宿題は始業式ではなく1月13日に持ってきましょう。」
このような文章を、要約して紙に書いて伝えます。
全部そのままを書くとどんどん話が進んでいってしまうので、必要な情報だけを聞き分け書くことが
難しいと思いましたが、上手に要約できていました。
はばたきのメンバーの方が
「今回の経験が、子どもたちが大きくなった時に聴覚障害の理解につながるとうれしいです。」と、
帰り際に言われていました。
今回は貴重な体験をありがとうございました。